2005-08-20から1日間の記事一覧

前近代的なことがらと近代的なことがら

信頼をめぐる四つのローカル化した関係 親族システム 地域共同体 宗教的世界観 自然的世界、個人生活、社会生活に関して安心のおける環境となる道徳的、実践的解釈をもたらしていく 伝統 過去、現在、未来という時間の連続性のなかで信頼感を維持する 前近代…

信頼と存在論的安心(心理学が関係する諸問題)

存在論的安心は、感情的現象であり、無意識に根ざしている 「可能性(核戦争がいつ起きるか)」は理論的には排除できない この存在論的不安は信頼という「投薬」を基本的に受けているからである エリクソンの理論 信頼(の機能)には二つある 幼児が客体の供養者…

専門家知識と信頼

専門技術的知識にたいする信頼にとって社会化が重要である 科学は「信頼に足る知識」というイメージを損なわずに保っていたが、その一方で、相反する感情が存在している。それは、あらゆる信頼関係の奥底にある両面的感情である。 信頼は「無知」を前提とす…

アクセス・ポイントの重要性(p.112-116)

一般の行為者を信頼関係に組み入れる顔の見えるコミットメントは、抽象システムの中で形成されている(「通常どおり営業中」)。ただし、アクセス・ポイントは抽象的システムを運用する人が生身の人間であることを忘れさせない。 つまり、ここでは「貴方を不安…

主張(p.102-112)

再埋め込みされた行為状況は脱埋め込みシステムを支えるか歪める 《顔の見えないコミットメント》は顔の表情が必要なコミットメントと多義的に結びついている 《顔の見えるコミットメント》 そこに居合せている状況の元で確立する社会的結びつき 《顔の見え…